らんちゅうを稚魚から育てる

金魚を飼い始めるきっかけは、お祭りやペットショップなどで
見かけたということが通常です。
成体の飼育に慣れると、今度は稚魚から育ててみようという
気持ちも湧いてくるものです。

らんちゅうの場合、その育て方によってそれぞれの個体が
違う形に育っていきます。
そのため、卵を孵化させて稚魚から飼育した個体であれば、
まさに自分が育てた自分だけのものになるということができます。

ずっと育っていく過程を見守り、どのような育て方をすると
どういう形に育っていくのかという過程が、愛好家の方に
とっては楽しい時間となります。

稚魚から育てるためには、まず親となるらんちゅうが
産卵することのできるような環境づくりをしなければなりません。

そして無事に産卵があった場合、卵をうまく孵化させるためにも
いろいろ注意する必要があります。
卵は、別の水槽に移しておくことをおすすめします。

孵化したらんちゅうのおなかには栄養分の含まれている袋が
ついていますので2、3日ほどはエサをあげなくても心配はありません。
おなかが小さくなってきてから少量のエサをあげるようにしていきます。

乾燥タイプの人工餌だけでなく、できるだけ消化の良い生餌も
与える方が良いでしょう。
それほどの量を食べることはできないため、水を汚さないためにも
エサはあげすぎないようにします。

どのくらいが適量であるのかは、食べる様子をよく見ながら
把握する必要があります。
また、一度に食べる量は少ないのですが、回数は必要ですので
こまめに食事の時間を設ける必要があります。

稚魚の様子を見ながら成長に合わせて回数も調整していく
必要があります。

稚魚を育てるには非常に手間がかかるのですが、
手間をかけただけかわいさも増すというものです。

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