らんちゅう 飼育方法

『金魚の王様』とも呼ばれるらんちゅうの美しさには
先天的なものもありますが、飼育方法によって
変わっていくという後天的な要素もあります。

飼育スペースが狭すぎると泳ぎが偏って身体が変形して
しまうこともあるため、本来は水槽よりも池で飼育することが
適しているといわれています。

水槽で飼育する場合は、らんちゅうの大きさに合ったものを
用意する必要があります。
体長6cmであれば水槽は60cmほどというように、体長の
10倍ほどの大きさは必要です。

ただし、らんちゅうは生まれてから1年ほどの間は豊富に
運動させなければいけませんから、水槽で飼う場合は
ある程度育っている2、3歳ほどの魚にしましょう。

まず、らんちゅうを買ってきたら、落ち着かせることが大切です。
すぐに用意してある水槽に入れたくなりますが、急激な環境の
変化は体調を崩す原因にもなってしまいます。

はじめはらんちゅうが入っている袋や容器も一緒に水の中に入れ、
水温の差が1度以内になるまではそのままにしておきます。

その後、10分おきに4、5回を繰り返すような形で少しずつ
袋や容器の中に水槽の水を混ぜていきます。
そして水温、水質を同じような状態にするのです。
ここまでして、やっとらんちゅうを水槽に移すことができます。

環境に慣れるまで4、5日ほどは、エサをあげないようにします。
そして日数の経過にともなって、少しずつエサの量は増やしていきます。

水槽で飼う場合は運動量が少ないため、1日1回エサを
あげれば十分です。
水槽は明るくて風通しが良い場所に置き、水を替えるときには
2日ほど前から新しい水を用意し、古い水を足しながら温度差を
なくして取り替えるようにします。

また、酸素が足りなくならないようにエアポンプも使用しましょう。

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