らんちゅう人工授精の方法

らんちゅうの人工授精の方法は、大きく分けると2通りになります。
まずひとつめは、らんちゅうの自然交配が始まった時点で
人工授精を行うという方法です。

自然交配が開始されるまでは手を触れずにじっと待ち、
自然交配が始まった時点でらんちゅうを手に持って
人工授精を行います。

この方法によって、らんちゅうは射精や排卵をスムーズに
行うことができ、排出されたほとんどの卵が受精可能な
状態となります。

ただし自然交配は通常午前中に行われますので、
早朝から起きてらんちゅうを観察し続けることが必要と
なります。

また、自然交配がなかなか始まらず、逆にタイミングを
逃してしまうといった可能性もありますので、注意する
必要があります。

もうひとつは、らんちゅうの自然交配を待たずに人工授精を
行うという方法です。
メスのらんちゅうのお腹の具合を確認してから、手に持って
人工授精を行います。

この方法ですと、自然交配が始まるまで待つという必要が
ないため楽ではありますが、交配のタイミングを
見極めなくてはならないということが重要なポイントとなります。
タイミングを間違えると、未熟卵が排出されるという場合もあります。

また、手技にも多少の技術が必要となるため、慣れていない
場合には注意が必要です。

一般的にらんちゅうを人工授精させるにあたっては、ひとつめの
方法とする場合が多いのですが、メスのお腹ができているのに
自然交配が始まらないという場合などには、ふたつめの方法が
行われることも多くなります。

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